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2013/08/07

GMOシリーズ第1弾  〜遺伝子組み換え食品(GMO)の危険性に関する最新情報まとめ〜

今春遺伝子組み換え食品(GMO)についていくつかの報道がありました。
GMO作物の栽培面積が増加している。
∧胴颪TPP交渉で日本でのGMO表示義務の撤廃を求めてくるのではないか?
その米国は連邦議会でGMOの表示義務の導入する法案審議が予定されているが、実施される見込みはあるか?
ここでは上記の報道の紹介と、この数年の世界で発表された研究成果からGMOの危険性についての説明をいたします。

機ズ廼瓩GMOに関する報道

1.今年毎日新聞3月7日朝刊に「国際アグリバイオ事業団がトウモロコシ、大豆、綿など遺伝子組み換え作物(GMO)は毎年増加しており、昨年の世界の栽培面積は過去最高の約1億7030万ヘクタールになった」と報じました。GMO作物の商業用栽培は1996年から開始されましたが、賛成論者にとってはこの増加は社会が受け入れられており大成功の証として訴えています。しかしながら、当初から遺伝子組み換え技術については強力な反対があり、それら反対論者にとっては現代農業の謂わば癌細胞がだんだん大きくなってきており、極めて危険な状況に陥っていると考えられています。遺伝子組み換え作物は、米国、アルゼンチン、ブラジルなど栽培が許可されている国で増加しているのは事実ですが、それが正しい農業或いは農業社会の在り方かどうかは極めて疑問があります。
私たちはこのGMOは人類の将来にとって有益なのかどうか?世界の食糧危機を救うことが可能なのか?動植物や人に有害ではないのか?反対論は情緒的でしかないのか?反対の理由は科学的な根拠を持っているのか?などの問題を徹底的に考えて対処することが現代社会の大変大きな課題であると考えています。


2.今春の国での党首討論会で、石原慎太郎党首は「私は遺伝子組み換え作物は危険であり食べたくない。日本ではGMOの表示を義務付けているが、米国は今度のTTP交渉で日本に表示義務の撤回を求めてくることが予想される。これは絶対に受け入れてはならない。安倍首相の考えを聞きたい」と発言されました。
米国は世界戦略としての食糧及び農業政策をGMOを最大の武器として推進してきています。私達は日本の政財界のリーダー達がこのことを理解しているかどうかに大きな危惧を抱いています。


3.米国では、今年4月24日に「遺伝子組み換え食品を知る権利」として法案が提
出されました。この法律原案はGMO表示義務が世界の64か国(EU加盟国、日本、中国、ロシア、南アラビア、ブラジル、インド)で実施されている法律にほぼ同じです。米国カルフォーニア洲では2012年に否決されましたが、モンサント社などは4400万ドルを法案反対のために使ったと言われています。この表示の義務付けは、市民が幅広く支えているだけでなく、多くの企業や州レベルの行政の支持が増加してきており、今年26州でも州法として50の法案が提出されています。

供JONA及びオーガニック関連の人々がGMOに賛成しない理由
自然界では決して起こることのない方法で動物界、植物界、菌界の境界や種の境界を超えて遺伝子を人工的に移植させることについては、オーガニック業界だけでなく、数多くの科学団体が憂慮してきました。
また、GM種子とその栽培については、種子の同等性評価で米国を中心にいくつかの国でOKされていますが、「同等性があるため、環境や健康に特別の影響はない」と言う主張も極めて疑わしいことが、この10年余りの様々な実証研究の中で明らかにされてきています。同等性評価が十分でないため、オーガニック業界は予防原則に基づきGMOを禁止してきました。

1. 食糧問題の解決策にはならない
GMO主唱者が御旗に掲げていた「GMOが世界の食糧不足を解決する」と言う主張が正しくないことが過去の栽培実績で明らかになってきました。

GMO栽培は状来の農業(慣行農業)より面積当たり生産性が高いとは言えません。GM栽培と慣行栽培の反収を比較するためには、土壌や気候や使用する農薬などの条件を同等にすることが必要であり、またある程度の年月の追跡調査・比較が求められます。然しながら、これまでの調査では、GMO栽培が慣行栽培の耕作面積当たり生産性を上回っている報告はありません。過去数十年の反収向上の主な要因は、慣行(或いは有機)農業における耕作技術や同種間の種子の品種改良(交配)によって齎されており、異種間の遺伝子組み替え技術(GMO)ではありません。

GMOの生産方法は、単一大規模生産によってなされています。世界で新しく開拓できる農業用地がほぼないので、既存の農地をGM農業に転換する(米国)ことと、森林を伐採しGM農業をはじめる(ブラジル、アルゼンチンなど)の方法に依っています。新規開拓特に南米アマゾン流域の熱帯雨林の伐採による農地開発は自然環境保護の大きな障害になっており、CO2削減政策に反するものであることを認識しなければなりません。

8渋紊凌糧生産総額は、世界の人口を十分に賄えるだけの数量を確保しています。食糧危機は先進諸国の食糧消費が過大であり、更に廃棄される量も膨大であること(約40%が廃棄されている)、この過大な浪費食糧がアフリカを中心に発展途上国に分配されていないことが10億人の食糧飢饉を招いていると考えられています。食糧危機の問題は、世界の食糧の流通と分配を適切に行うことによって解決すべきことであって、GMO作物生産増大によって解決できる問題ではありません。むしろ、GMO増大は食糧生産問題を攪乱し、貧富の格差と更に環境悪化を増大させることになると考えられています。

2. 動植物に与える危険性
遺伝子組み換え技術が未熟な技術であり、そのため長期間の商業栽培がどのような影響を土壌や周りの動植物、微生物に与える影響について、まだ十分な科学的評価が確立していません。しかしながら、GMOの技術については、様々な問題があることを指摘する研究が多く発表されているので、オーストラリア・オーガニック連盟元会長のAndre Leuさんの説明を中心に様々な文献に基づき紹介します。

〜瓦討寮犬物は種による位置づけに従って分類されています。自然の交配は同じ属に属する種の間で行われますが、異なる属の種の間で行われることは大変まれです。異なる科あるいは異なる界(植物、動物、菌、バクテリア、ヴィールスの大分類)の間で交配は行われない。例えば、植物は動物、バクテリア 又はヴィールスと交配しない。自然界では決して起こることのない方法で、種の境界を越えて遺伝子を人工的に移植させることについては、数多くの科学団体が憂慮しています。

GMOの主導者は望ましい特質をもった遺伝子を新しい組織に直接移植することによって、何百年も農家によって行われていた自然な交配の過程を早くやるにすぎないと言いますが、遺伝子は他の遺伝子と関係なく機能するのではなく、その細胞の中で相互に関連したネットワークの一部として機能している。従って細胞の特定の遺伝子を組み替えた場合、何が起こるかを予測することもコントロールすることもできません。またその操作された遺伝子がどのように拡散されるかも予測できません。現に、GM遺伝子の拡散が起きていることが報告されています。

A阿暴劼戮泙靴燭、「GMOは生産性を向上させ世界の食糧生産に貢献する、安全である」と言う広報活動はGMOに対して多くの人々に好印象を与えてきていますが、
事実に反し、誇大な宣伝であることが徐々に明らかになりつつあります。

3. 環境に与える危険性
現在北米及び南米で広く栽培されているGM作物は、除草剤耐性と殺虫効果を持たせた性質を持っています。(この二つの性質を持ったGM作物もあります)。GM作物が許可された理由は、従来の作物と実質的に変わらないと言うことでしたが、その後の調査・研究の結果、これらGM作物の環境と健康に与える危険性が指摘されており、その例を紹介します。

GM殺虫効果のある作物(GM Bt作物)
殺虫効果のある物質を生成する作物は、Btと言う毒素を分泌し、特定の害虫を殺す。複数の専門家による科学的な評価は下記の通り。
・GM昆虫耐性のトウモロコシの花粉に長期間暴露した北米大型蝶(オオカバマダラ)はその行動及び生命に悪い影響を受けている。この研究はBt11とMon810のGMトウモロコシにあるCry1Abと言う猛毒素に基づいている。
・クサカゲロウのようなトウモロコシの害虫を抑制するために効果のある益虫に悪い影響を与える。環境評価は急性毒性についてだけで、植物連鎖の上位の組織への影響はないとされているが、これらの影響は重大である。
・BT作物はその根から毒素を土壌に分泌しており、畑に残った作物の残留物は、活性化しているBt毒素を含んでいる。BTトモロコシを栽培することの長期的に累積的影響が懸念される。
・水生生物に与える影響:Btトウモロコシそのものやその葉が水系に入り、様々な生物の中に蓄積し、毒素を出す可能性がある。これは自然環境の複雑な相互作用の証拠であり、現在の環境評価の欠点となっている。
・害虫の交替;幾つかの研究成果によると、初めのうちにBt作物で制御された害虫がいなくなったため、取って代ってその競争相手の新しい害虫が出現する。植物と昆虫の相互作用は複雑で、予測し難く、十分に危険評価できない。

GM除草剤耐性作物(HT作物)
 HT作物は一般的に2種類の除草剤の一つと関連している。モンサントのラウンドアップレディGM品種の活性成分のグリフォセートとベイヤーのGM作物に使われているグルフォシネートである。最近グリフォセートの環境研究に焦点が当たっている。
・ 除草剤の毒素の環境への影響;ラウンドアップは依然考えられた以上に悪性である。例えば、蛙の幼虫など水中に生息する生物に対し毒性があり、又、農場の鳥に必要な植物に悪影響があると思われる。グリフォセートはGMラウンドアップレディー大豆の窒素とマンガンの栄養素欠陥に関係している。
・ 雑草の除草剤耐性が強くなっている;ラウンドアップ耐性雑草の増加はその栽培が大規模農場で行われている米国や南米で重大な問題になっている。グリコフェイトやその他の除草剤の量を増やしてスーパーウイード(superweed)を抑制する必要が出てきている。このことによって食品と環境への毒素を加えることになっている。

4.健康への影響
GM農産物が人や動物が摂取して安全かどうかは分からない。これはGMの評価に関する長期間の論争に顕れている。この分野での独立した科学者の研究は極めて限られており、一方GM企業に関連する研究者の行った研究はGM作物に好意的な結果となっている。
(独立した科学者は環境影響をテストするための種子が不足していることを嘆いており、又その研究成果で悪影響ありとした場合、親GM企業による弾圧を受けることを
怖れている。)

GM農産物は、従来(慣行)の農産物よりもアレルギーを引き起こす危険性が高い。
例えば、GMえんどう豆はネズミにアレルギーを生じさせることが分かった。更にそのネズミはGMえんどう豆によって、他の食物アレルギーにもより過敏になった。

GM Bt(Cry1Ab)農産物の導入以来、申請した種苗会社もEU食品安全委員会(EFSA)はCry1Abの毒素は人間の消化組織で急速に低下され、人の消費には安全であると考えてきた。しかし、新しい研究では、消化管の中で毒素は劣化しにくいことが分かった。更に調査をすすめれば、この毒素はアレルギー反応を引き起こす危険性は最初に考えよりも大きいことは間違いない。

もう一つ別の研究では、Cry1Abの毒素が妊婦と胎児の血液中にあることを発見し。これは胎盤を通ることを示している。胎盤を通して行き来することの意味がまだ分かってないが、この研究は、GMと健康が関係していることを示している。

GM農産物の栽培に使用される殺虫剤は潜在的に健康を害する危険性がある。ラウンドアップは哺乳類を害すると考えられており、ホルモンに干渉する可能性がある。殺虫剤のグリコフォースの毒素は非常に強い証拠があり、ヨーロッパでは徐々に廃止されなければならなくなるだろう。

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