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2013/08/14

GMOシリーズ第2弾 〜遺伝子組換え食品GMOの安全性は疑わしい〜

GMOの健康に与える影響についての新しい研究がJudy Carmanによって発表され、シカゴトリビューン、ABC(Aus)などが報道しました。現在のGMO農業とGMO食品に対する反対理由は健康への害だけではありませんが、GMO推進者は安全であると主張してきており、科学的根拠について論争?が続いていますが、ここに、J.Carmanの論文に関しGristに掲載されたT.Laskawyの解説を中心にその内容を紹介します。

1.Judy Carmanの報告の内容
1)GM給餌豚とnon-GM給餌豚の比較で、給餌期間約5か月で屠殺し、検査した。
餌の摂取、体重増加、死亡率と血液生化学測定の点で違いがなかった。
 
2)しかしながら、次の2点でGMO給餌豚の方が健康を害している
・GM給餌豚の32%は胃が強度の炎症に罹り、non-GM給餌豚の場合は12%であった。また炎症度もGM給餌豚が高かった。
・給餌雌豚の子宮はnon-GMより25%重かった。


2.研究の方法
・168頭の商業用子豚のうち半分にはnon-GMOの飼料を、残りの半分にはGMOトウモロコシとGMO大豆を与えた。
・このGMO飼料は、畜産飼料として通常使われている混合GM穀物で、除草剤耐性の種子や殺虫剤特性のある種子などであった。
・検視獣医は 研究の公平性を保つため、GMO飼料かnon-GMO飼料のどちらを給餌された豚であるかを知らされていなかった。


3.この研究はJudy Carman(Flinders大学)の研究グループが行い、ピアーレビューを経て、The Journal of Organic System6月号に発表された。


4.この報告書への反響
1)CropLife(GMOを推進している団体)の意見
植物科学工業グループのCropLifeは、「150以上の科学的研究がGMO作物を飼料として与えられた動物について行われ、その結果有害な影響があるという証拠はない」と言う。尚、昨年 Seralimi氏がGMOを基本にした食餌はネズミに腫瘍を惹き起すと研究成果を発表したが、直ちに、批判家はその研究は信頼性が乏しいと評し、又科学ライター達はGMO反対は気候変動論者と同様心情的なものであると一蹴した。

2)さてこれをどう判断するか?
Bodnarなどは「給餌テストをもっと厳密に他の影響がない環境でされるべきで、テスト結果は偶然性を排除していない」などと批判しているが、一方「このテストは厳密になされている。GMOの安全性はもっと追究すべき問題である。」と言う評論家がいる。

3)幾つかの批判に対して、この研究の主たる報告者のJudy Carmanは、総括的に
「典型的な豚小屋で商業的に飼育された豚は強弱の差はあるが、ある程度の炎症を経験している。問題はGM給餌豚の場合、炎症が厳しいことである」と答えている。

4)Consumer UnionのM.Hansen氏は「この研究はフォロウアップが必要だ。しかしこれは他の研究とも整合性がある。この研究の批判者はGE(遺伝子操作技術)が安全であり、安全でないという研究を破り裂こうとしている。――これはイデオロギー的立場であり、科学的と言えない。」と言う。

5)Tom Laskawy(Food&Environment Reporting Networkの創始者で、Cristの寄稿者)は、GMOの安全性につきもっと厳密な、もっと科学的な研究が必要であると主張している。T.Laskawyは
「批判者達は、この研究で提起された疑問を追及することを呼びかけないで、Carmanの研究はJunk Science(まやかしの科学)として葬った。GMOに関する研究は殆どGMO供給会社によってなされており、また政府もそのような研究を許可するかどうかに利用している。GMOがこれまで知られていない害を起こす可能性を即座に却下することは、DDT、BPA、PCBsなどの工業製品が有害であることが理解されなかった のと同じである。
GMOの影響については、もっと厳密な科学的な研究が必要であり、人間が暴露する物質の影響を研究する発生遺伝学が新しい分野を開くだろう。

 参照資料
Evidence of GMO harm in pig study

Study casts doubt on safety of GM foods

Look who’s squealing now---

Scientists say new study shows pig health hurt by GMO feed

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