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事業者の皆様(オーガニックBussinessニュース)

2017/02/14

有機食品から化学物質が検出された場合の考え方について

最近、日本から輸出された有機食品から微量の化学物質が検出されたという報告がちら ほら出ています。多くの場合は、定性分析の一斉スクリーニングにおいて O.lppm 以下の ごく微量の検出であり、その後、定量分析をすると不検出になるケースもあります。
定性分析は誤差もあるので、定量分析でなければ検出の有無を確定することは出来ない のですが、定性分析データのみで騒ぎが大きくなることもあるため、この件に対する当会 の立場を予め明確にしておきたいと思います。

まず有機生産の原則は、「農業の自然循環機能の維持増進を図るため、化学的に合成され た肥料及び農薬の使用を避けることを基本とするJ (有機農産物の日本農林規格・第 2 条) です。この規定に沿って、有機生産者は圃場において「周辺から使用禁止資材が飛来し、 又は流入しないように必要な措置を講じJ (同 第 4 条)、収穫後も「生産された農産物が 農薬、洗浄剤、消毒剤その他の資材により汚染されないように管理を行うことJ (同 第 4 条)が求められます。

しかし、上記の管理を突き詰めても、有機食品から微量の化学物質が検出されることがあります。その理由としては以下が考えられます。

有機 ]AS 認定圃場の面積は日本の耕地面積の約 0.22%に過ぎず、圏内の有機圃場は非 有機栽培に固まれている。

巷には化学物質が氾濫しており、肥料、農薬だけでなく、その他の農業資材や包装資 材などにも化学物質が使用されている。

前述したように、有機生産は農業の自然循環機能の維持増進を図り、持続可能な生産や 社会を実現することが目的であり、そのために化学物質を低減するよう日々の管理を行っ ています。現段階で、化学物質ゼロを過度に求めることは、逆に有機へ参入する生産者を 少なくし、持続可能性が減退すると考えます。

以上のことから当会は、定性分析により有機食品から化学物質が微量検出されたという だけで特別な措置を講じることは考えていません。定量分析において検出値が確定した後 に原因を調査し、その結果、必要であれば改善や回収を指示します。

ただし、定性分析から定量分析、原因究明の調査を経て判定までには数カ月の時間を要 することがあります。当会としては、その聞の対応について、関係者の皆さんと連携しな がら確実かつ適切に進めていく所存ですので、宜しくお願い致します。

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