レポート オーガニックの現場から

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2013/10/17

松下園

松下園の代表者、松下芳春さんは、茶どころ静岡県掛川市でお茶を生産する農家で有機農業を始めて11年になります。

’11年10月初旬に松下さんにお会いする機会がありました。松下さんとは会うのはもう何度目かになりますが、松下さんに会う度に、何か楽しい気分になります。お話しを聞く度に、こんな事やあんな事を考えている、していると教えてくれます。考えてみると、それは何より松下さんが作ることを楽しんでいるからではないかと思ってしまいます。JONA

松下芳春さん

有機農業を続けて行く以上、栽培方法で創意工夫が必要です。「一般の農法で大変な虫への対応も見方を変えることで変わる」と仰います。虫をつぶさに観察することによって、天敵を増やし、虫害を防ぐことができる。さらに虫害でさえも、見方を変えれば東方美人茶のようにウンカに噛まれることによって、香りを出してくれる。有機だからこそできるお茶。「こうしたらどうだろう」と日々考えながら、「やってみなければ、わからないじゃんねー」と試行錯誤を繰り返してきたのだと思います。

松下園では虫の巣をたくさん見かける

発酵している堆肥はこんなにも熱を持っている

その上作ったお茶をどう飲んでもらうかを遊びゴコロを持ちつつ日々考えていて、最近は粉末茶や紅茶を使った飲み方を考えていらっしゃるようです。こういった遊びゴコロが2009、2010年の世界緑茶コンテスト金賞という結果にも現れています。

「松下ism」は面白いところにも現れます。雑草をとってくれるシルバー人材の方々を「ゴールドさん」という愛称で呼んでいます。この人達がいないと自分の有機農業が成り立たないから、シルバー(銀)では物足りないゴールド(金)だと。

また、次の世代への想いも大きいです。地元掛川の農業体験ができる公園の発足、運営に携わり、来年からはそこで茶畑も始めると喜んでおられました。一緒に働く家族の皆さんにも松下さんの考えが伝わっているのではと思います。

おおらかに有機農業に取り組んでいる姿が印象的です。松下さんのところへ行けばベランダに座った松下さんから「まあ、お茶でも飲んでゆっくり考えてみようよ。」と声をかけてもらえる気がします。

松下園ブログ http://suppincha.hamazo.tv/
松下園のHP http://www.suppinn.com/

(報告 JONA 事務局 高橋俊彰)

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