レポート オーガニックの現場から

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2009/05/13

(有)池田柚華園&北川村自然農法柚子生産者組合

(有)池田柚華園は高知県の東部、北川村にあります。池田一平さんを中心に家族経営で柚子の加工品を作っています。

成り立ちについて面白いエピソードがあります。一平さんがまだ子供だった頃、池田家に伝わっていた風邪予防の柚子ジュースをお母さんが内職として作っていたそうです。そのジュースが人気で当時役場の職員だったお父さんも片手間に手伝うようになり、その頻度も多くなると、とうとう退職されて、(有) 池田柚華園として本格始動することとなったのだそうです。
北川村の柚子の栽培は、水田(棚田)からの転作から始まっています。このような段々畑がたくさんあります。
有機では柚子果汁を作っています。”有機柚子果汁入りのぽん酢”なんか見かけたら、(有)池田柚華園の柚子果汁が使われているかもしれませんね。

高知県といえば全国シェアの40%を占める有数の柚子の産地です。その1/4が北川村産の柚子だそうです。さらにその中で貴重な有機柚子の生産を行なっているのが北川村自然農法柚子生産者組合で、(有)池田柚華園の池田平さんとその有志で立ち上げられました。現在生産者は十数名、(有)池田柚華園の原料の他、青果としての有機柚子を出荷しています。JONA

北川村の柚子の栽培は、水田(棚田)からの転作から始まっています。このような段々畑がたくさんあります。

現在、柚子の栽培は接ぎ木で行われていますが、北川村の柚子栽培の歴史は古く、種から栽培した実生(みしょう)の木も数多く見られます。写真のような巨木は推定100年とも言われています。

果樹類は有機栽培が難しいと言われています。青果の場合、病虫害にやられると品質が落ちてしまいますし、病害虫で枯れてしまって植え替えるとなると実を着けるのにまた数年を要するリスクが伴います。北川村自然農法柚子生産者組合では、有機質肥料による土作りを行ない、山に囲まれた土地の利と生かしながら有機栽培を行なっています。また、有機JASの認定を受けるためには、有機栽培されていることを証明するために多くの記録を残すことが必要となり、高齢の生産者には負担となるところですが、事務局を担当する池田一平さんが工夫をしてその負担の軽減にも取組んでいます。

例外なく北川村でも生産者の高齢化が進んでいますが、みなさん元気いっぱいです。最高齢はなんと88歳。農作業はもちろんのこと、作業日誌記録もしっかり記入し栽培履歴も確認できます。

有機栽培ではありませんが、ハウス栽培では3月にもう実を着け始めていました。可憐な柚子の花も見ることができました。
有機柚子の出荷は、毎年11月ごろから始まります。食材はもちろんのこと、冬至のゆず湯に有機柚子を使うのもいいですね。
→池田柚華園・ウェブサイト

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