残念な情報ですが、2012年6月20日に有機農産物等の登録認定機関である「特定非営利活動法人 食・エネ・環境総合研究所(佐賀県)」の登録の取り消しのための聴聞会の開催について公表されたことをお知らせします。今後、弁明の機会として聴聞会が行われ、正式に取り消しの決定が出る見込みです。
農林水産省ホームページ

この公表によると、取り消しの直接的な理由としては認定を行う際に「認定の技術的基準」への適合性の確認を十分行わずに認定していたことと、登録認定機関としての登録基準とされているISO/IECガイド65に基づいた運用がされていなかったからのようです。つまり、登録認定機関としてのシステム及び力量(能力)が十分でなかったと言えます。
当協会の認定を受け「特定非営利活動法人 食・エネ・環境総合研究所」により認定を受けた事業者と取引がある事業者の方は念の為、事務局にご一報下さい(取り消し前の食・エネ環境総合研究所の有機JASマークは有効です)。

話は変わりますが、今年秋には登録認定機関の運用基準であるISO/IECガイド65が改正されISO/IEC17065となる予定です。ISO/IEC17065では今まで以上に認証の公平性や透明性を担保するための要件が求められることになり登録認定機関の力量がさらに問われることになります。
現在、国内の登録認定機関は61団体ありますが、その全てが対応できるのかという声もあります。
登録認定機関が取り消された場合、その認定を受けていた事業者の認定も自動的に効力を失うことになってしまいます。認定を受けようとする事業者にとっては、今後ますます登録認定機関の選択が重要になると思われます。

日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会
事務局 認証業務チームリーダー 遠藤秀和