EUとの同等性範囲拡大の内容とその発効日について、日本からの輸出に関しては2025年5月18日(日)となりました。したがって、2025年5月18日(日)以降は同等性の対象となる製品についてはEU認証での輸出ができなくなります。引き続きEUへの輸出する場合は、有機JAS品として格付し同等性を利用して輸出しなければなりません。
【今後の対応について】
4/23にお知らせしましたとおり、EU委員会へ移行期間設置などの要望を出していますが、今のところ回答を得られていません。農水省からの連絡内容にも移行期間などの情報は含まれていない状況から、当会が要望している移行期間については、難しい状況であると判断しています。この状況を踏まえて、今後の対応についてお知らせします。
(1)すでに製造しているEU認証品について
有機JAS認証を取得している事業者で、原料も有機JAS格付原料を使用しており、JAS格付が可能な場合は有機JAS品としての格付・出荷を検討してください。
また、日本国内向け製品にユーロリーフやJP-BIO-145を表示している場合、2025年5月17日までに最終製品化しているものについては、しばらくの間は日本国内向けの出荷・販売は可能と判断しましたが、同等性発効後の2025年5月18日(日)以降はEU認証品としてユーロリーフの表示やJP-BIO-145の表示をすることはできません。
(2)有機JAS認証の取得について
今後JASとの同等性を利用してEUに輸出するためには、有機JASの認証が必要となります。(製造業者は有機加工食品の生産行程管理者の取得)
また、同等性輸出の際に、ユーロリーフを表示する場合は、製造業者の認証に加えて、外国格付表示業者の認証も必要となります。
(3)ラベル等について
従来EU認証で使用していた認証機関コードJP-BIO-145は使用できなくなります。同等性出荷の際の認証機関コードはJP-BIO-005となります。
また、上記(2)の説明にある外国格付表示業者が貼付するユーロリーフについては、EUへ同等性を利用して輸出する際にのみ表示が可能となります。
したがって、外国格付表示業者の認証を取得した場合でも、国内向け製品にはユーロリーフを表示することができないため、EU向け製品にユーロリーフを表示した場合、同じラベルを国内向け製品に使用することはできません。