JONAは、2012年からオーガニックコスメ認証を開始しました。
しかし、オーガニック・ナチュラルコスメのニーズが伸びている一方で、JONAでのオーガニックコスメ認証は伸び悩んでいるのが現状です。

そこで、少しでも多くの皆様にJONAオーガニックコスメ認証を知っていただけるようにと想いを込めて『Q&A』を作成しました。

前回に続き第2弾です。

今後も少しずつ更新していく予定です。是非、ご一読ください。
また、ご不明な点に関しましてはJONA事務局までお問い合わせください。

★オーガニックコスメ認証 Q&A

問4)JONAのオーガニックコスメ基準では、他の基準のオーガニック原料も使用できるの?(例:○○エキス  75%有機原料)

答)JONAのオーガニックコスメ基準でオーガニック原料として認めるのは、
〈1〉有機JASマーク付き原料
〈2〉JONA基準を満たす原料(有機養蜂産物、有機水産物、食品として流通しない農産物等)
〈3〉NOP(米国の有機制度)、EUの有機マーク付き原料(有機JAS制度と同等の制度を有する国の基準で認められたもの)、
〈4〉その他、JONAが認める認証団体による認証を受けたもの(IFOAM認可団体、ISOガイド65を取得した団体、政府系団体)です。

※上記の内容を確認するため、オーガニック認証の内容(認定を受けた製造業者、成分内容)がわかる証明書が必要です。
※特に〈4〉の他基準でオーガニック以外の原料認証を受けている場合は、JONA基準に適合しているか確認するための証明書が必要です。
※他基準でオーガニック認証を取得していても、オーガニック以外の成分が使用されている場合は、その成分がJONA基準に適合しているか確認するため、説明資料を提出していただきます。ただし、現状では、JONA基準を満たすものが無い可能性があるので、しばらくの間は経過措置を設ける予定です。

問5)申請から認証取得までの期間、費用はどれくらい?認証取得後も検査は行うの?

答)申請から認証までの標準期間は、概ね3ヶ月としています。
費用は申請内容(品目)によって異なります。お見積りが可能ですので詳しくは  JONA事務局までお問い合わせください。
検査は、原則として年に1回以上行いますが、認証内容に追加/変更などがある場合は、臨時で行うこともあります。

問6)COSMOS基準とJONA基準の違いは?

答)主な違いは、下記の3点です。
①日本古来よりヘチマ水や馬油が基礎化粧品として使用されてきました。
海外の認証基準(COSMOS基準)では、動物愛護の観点などから動物由来を排除されています(動物が生産したものであり、動物の一部でない場合などは認められている)。
しかし現在、食品の有機認証の分野では畜産物の認証も可能です。
JONA基準では、日本古来の伝統文化である馬油が使用できることを念頭に、食品の副産物として得られたもののみ動物由来を認めることにしました。
日本の伝統を守れるような基準にするとともに、日本の化粧品メーカーが日本人の肌にあった基礎化粧品、メイクアップ化粧品をオーガニックで製造できるよう配慮しました。

②JONA基準は、「オーガニック」を主体として考えています。COSMOS基準では、「オーガニック」&「ナチュラル」の両方からアプローチしているところが違うと考えています。
そのため、有機割合の計算方法が大きく異なります。JONA基準は有機加工食品の日本農林規格(JAS規格)と同じように、使用する水や加工助剤の重量を除いて有機割合を計算します。COSMOS基準は、天然原料や天然由来原料の割合、含まれる植物由来原料中の有機割合、全重量のうちの有機原料割合の基準などがあります。

③COSMOS基準では、原料石油由来の成分を禁止していますが、自然界に存在する化学物質は許容している成分もあります。例えば、安息香酸やベンジルアルコール等。JONAでは、自然界に存在する化学物質であっても、石油由来成分の使用は認めていません。

持続可能な環境に配慮するといった原則的な点は同じです。