現在国内で流通する農産物や加工食品(一部例外あり)に「有機」や「オーガニック」と表示する場合は、有機JASマークを表示することが義務付けられています。
有機JASマークを表示するためには、有機栽培農家または有機食品の製造業者等の認証を取得する必要があります。

■認証の対象となる食品等
①農産物(穀類、野菜、果実、キノコ、スプラウト)
 土を使って栽培する農産物が対象ですが、キノコの原木栽培、菌床栽培、スプラウトは例外です。
②畜産物(以下の畜産動物の乳、卵、肉、生体)
牛、馬、めん羊、山羊、豚、鶏、うずら、だちょう、あひる、かも(合鴨含む)
③加工食品(農産物加工食品や畜産物の加工食品など)
 原料の95%~100%以上が上記①および②および③で構成される加工食品。やむを得ない場合に限り豆腐の凝固剤など許可された添加物が上限5%の範囲で使用が認められています。
④飼料(牧草、サイレージ、TMRなど)
主に上記②の畜産動物の餌となります。

上記①~④に該当しない、食品添加物、水産物、酒類、養蜂産品、コスメ、繊維製品、雑貨品などは有機JASの認証の対象外となります。
水産物、酒類、養蜂産品、コスメについては、別基準に基づく認証が可能です。認証メニューをご覧ください。

■認証業者の種類
【1】生産行程管理者
 上記①~④の農産物や畜産物の生産農家、加工食品の製造業者など。
【2】小分け業者
 すでに有機JASマークが貼付された食品・飼料を原料として、原料のまま加工等をせず有機JASマークの貼り替えのみをする事業者。(袋の詰め替えなど)
【3】輸入業者
有機JASと同等の有機認証制度を有する国(アメリカ合衆国、アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、スイス、ニュージーランド、欧州連合の加盟国)の有機認証食品(農産物および有機農産物の加工食品)を輸入して、有機JASマークを貼付する事業者。

なお認証取得の際は、取り扱う食品等と業務内容ごとに認証を取得する必要があります。詳細は下記の一覧表をご覧ください。(例えば、有機リンゴ農家が有機リンゴジャムを製造する場合は農家としての認証①とジャムの製造業者としての認証②の二つの認証を取得する必要があります。)

生産行程管理者①有機農産物についての生産行程管理者
②有機加工食品についての生産行程管理者
③有機畜産物についての生産行程管理者
④有機飼料についての生産行程管理者
小分け業者⑤有機農産物についての小分け業者
⑥有機加工食品についての小分け業者
⑦有機畜産物についての小分け業者
⑧有機飼料についての小分け業者
輸入業者⑨有機農産物についての輸入業者
⑩有機加工食品についての輸入業者
⑪有機畜産物についての輸入業者

■認証取得の条件
 上記【1】の生産行程管理者は、生産の基準(有機JAS規格)に基づいて栽培や製造をする必要があります。そのほか【1】~【3】の全業者に共通して、有機認証事業者に求められる組織の基準【認証の技術的基準】にもとづく組織管理をする必要があります。

▶生産の基準(有機JAS規格)
 有機農産物、加工食品、畜産物、飼料 の4種類があります。
 詳細は農水省のHPをご覧ください。

▶組織の基準(認証の技術的基準)
 農産物の生産者用、加工食品の製造業者用、小分け業者用、輸入業者用の4種類があります。それぞれ、有機品を取扱う施設の条件や、有機品の生産や取扱のためのマニュアル(内部規程)の要求内容、有機JASマークの貼付に関するマニュアル(格付規程等)の要求内容、有資格担当者の要件などが定められています。詳細は農水省のHPをご覧ください。

■認証取得までのながれ
 認証取得までの流れは、当会HPの「有機認証の手続き」をご覧ください。
 なお認証をうける組織に2名以上の有資格担当者を配置する必要があります。
 有資格担当者になるためには、認証機関の指定する有機JAS講習会を修了する義務があるほか、一部実務経験が求められたり、所属部署の確認が必要になるケースがあります。
 当会主催の有機JAS講習会のスケジュールは当会HPをご覧ください。

■参考資料
・はじめての人のための有機JAS規格
・ハンドブック(有機農産物、加工食品、畜産物、飼料)
・有機農産物及び有機加工食品のJAS規格のQ&A
→農水省HP

・有機栽培の手引き(果 菜 類 編、果樹・茶 編、水稲・大豆 等 編、葉 菜 類 等 編)
→日本土壌協会HP

有機農業の技術情報のページ
→農水省HP